この記事では、イギリス赴任にあたって必須であるVISAの申請手順と必要な書類を紹介します。
どのような手続きをどこで済ませるのか、実際にどれくらい時間がかかるのかについて経験・感想の実例を踏まえて説明します。
VISAには様々な種類があります。今回紹介するVISAの申請方法は、日本で会社に勤める社員がイギリスで就労するために申請する就労ビザ(Global Business Mobility)及び家族帯同のVISA(Partner visas)になります
大体は会社や代理店で手続きのアドバイスや用意をしてもらえると思いますが、必要なVISAの種類や最新の情報は英国政府Webサイトでご確認ください。
VISAの申請の流れ
駐在される方は、会社または提携している会社(代理店やサポート会社)と協力してVISA申請されるかと思います。
提携会社からは、VISAセンターに提出する書類の整理・申請の予約までを行ってもらえます。VISAの申請は本人が必ずVISA申請センターに出頭する必要があります。
大まかな流れは以下の通りです。流れの後それぞれについて補足説明をします。
提携会社と協力しながら(指示を受けながら)必要な書類を用意する。書類は後述します。
大抵の場合、提携会社がVISAセンターへ行く日を予約をしてくれます
VISAセンターや必要書類資料を持って、申請・生体認証登録を行
申請が完了次第、発給の連絡通知。
申請の流れ自体は簡単ですが、用意する資料や当日のVISAセンターでの提出などやや大変なこともあります。
作業自体は大変ですがかといって必要以上に心配しなくても大丈夫です。
VISAに必要な持ち物
申請するために必要だった書類は以下の通りです。代理店やVISAの種類、または、渡航時期によって必要な書類(コロナの陰性証明書等)が変わる場合もありますので必ず確認してください。
私の場合はコロナが落ち着いたこともあってワクチン接種証明書や陰性証明書は不要でしたが念のため用意はしていました。
- 申請書(提携会社が用意してくれました)
- 現在有効なパスポート(原本)
- 過去のパスポート(原本)←結局必要なかったですが念の為
- サポート会社から渡された書類一式
- 戸籍全部謄本とその英訳(英訳は提携会社が用意してくれました)
以下、ポイントを記載します。
申請書
基本的に会社や提携会社から提供される申請書に従って記載するだけですが、過去の渡航履歴(直帰のもの3つや過去10年間に指定する国へのとこうがあるか)を記載する箇所がありました。過去のパスポートが必要なので用意しておきましょう。
パスポート
VISAセンターでの申請時は原本(オリジナル)が必要ですが、その前段階(STEP1)ではパスポートの全ページのスキャンデータが必要でした。空白ページがあろうと、全ページが必要です。スマホのアプリのスキャンでも大丈夫でしたが、時間が掛かりますので、会社の複合機などでできる場合はそちらで行ったほうが楽です。
なお、私はパスポートのスキャンに使ったアプリはMicrosoft Lensです。
このアプリできれいに四隅に沿ってスキャンしてくれます。家族分もとのことでかなり大変でしたが本当に必要かは確認されることをオススメします。
戸籍全部謄本
私は、コンビニ(セブンイレブン)で発行しました。発行にはマイナンバーカードまたは住民基本台帳カード(住基カード)が必要です。マイナンバーカードはこうしたところで便利ですのでぜひ取得しておきましょう。
また、発行できる書類やコンビニは同じコンビニでも対応している・していないがあるので事前に確認しましょう。近
マイナンバーカードに関するトラブルがメディアを賑わしていますが、ハッキリ言って問題ありません。発生したトラブルの割合は微々たるもので更に特段影響が小さい。発行すればポイントを貰えるなどいいことづくめなので発行してしまいましょう。
さらにマイナンバーカードは最終的には返却になります。海外への転出届を住まいの役所にするときに返却になります。変な心配するよりも、受ける恩恵が大きく返却するのでマイナンバーは発行しておいたほうが何かと便利です。
パスポートの受け取り
申請当日はパスポートの原本を預けることになり、1週間ほど手元にない状態になります。また、郵送で返送してもらえるのですが、パスポート1つに付き1500円の返送費用が必要ですので用意してください(直接取りに行くこともできますが、私は郵送を選びました。直接取りに行く場合は費用は発生しません)
- 1週間以内にパスポートが必要になる場合は注意!(資格試験や身分証明書として提出が必要な場合)
- 郵送を希望する場合はお金の用意が必要(家族帯同ですとパスポートの個数 ✕ 1,500円)
英国ビザ申請センターへのアクセス
東京
〒105-0021 東京都港区東新橋2丁目3−14 4F
JR新橋駅から徒歩7分
大阪
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F
申請当日の流れ
請の予約はかなり厳格に決められているため、15分前には到着しておくようにしましょう。時間前には、扉の前で待つ必要があります。中は結構広いので、子ども連れやベビーカーで来ても大丈夫です。
セキュリティチェック
中に入ると警備員さんがいるので、書類を見せ、予約時間と氏名を伝えます。
その後予約の確認が取れたら手荷物検査を受けます。
書類を順番に並べる
持ってきた書類を並べて、表紙に受付においてある紙を上に乗せるように言われます。
イギリスのVISA審査はフィリピンにある事務局で行われています。
ビザセンターの方は書類の受け渡しのみを行うので、基本的に書類の内容の確認はしてくれません。
何かを聞いても一切答えないというスタンスでしたのでご注意ください
待合室
セキュリティチェックを受けたら、待合室の中に入ります。
前にあるカウンターから順番に呼ばれていく方式です。前の時間帯の人もいるので、20-30分待ちました。
受付カウンター
- 用意してきた書類を係りの方に渡します。
- 有料サービスの使用有無について指定し、支払いをします。
代表的な有料サービスは以下の通りです。
- VISA優先サービス(約30,000円)
審査や書類の発送の順番(日本⇄フィリピンの事務局で書類を郵送している)を早くしてくれるサービスです。審査が通りやすくなる訳ではありません。
通常:15〜20営業日で発行
優先サービス:5〜7営業日で発行
- パスポート宅配サービス(約¥1500)
追跡可能な、郵便局の配送サービス(セキュリティ面で安心)。VISAの審査終了後、預けていたパスポートを自宅に配送してくれます。受け取りの際再度ビザセンターに足を運ばなくても良いです。
生体認証登録
指紋の登録と顔写真の撮影を行います。小部屋みたいなところに入り、機械で指紋を取ります。
その後、写真撮影です。ここで撮影した写真がVISAと、渡英後手にするBRPカードの写真になります。
前髪が眉毛にかかってはNGなため、髪を分けたりする必要があります
終了・帰宅
写真撮影が終われば終了です。私は約1時間程度で終了しました。
ビザ発行までの日数
イギリスのVISA発給には、有料の優先サービスというものがあります。
これは審査が通りやすくなる訳ではなく、単純に早く審査をしてもらえるというサービスです。VISA発給までは、優先サービス使用の有無によって必要日数は変わってきます。
優先サービスを利用した場合…5~7営業日
通常通り審査した場合…15~20営業日
ですが、コロナやウクライナ情勢等世界情勢に左右されるので、長め(1ヶ月ほど)に見ていたほうがよいでしょう
実際の申請経験談・注意点
予約して行っているのに、前の時間帯の方がチラホラいました。仕方がないとは思うのですが、行くのは時間厳守なのに対応はルーズでよいってずるいですよね。仕方がないんですけどね。私は予約したんだからスムーズに行くでしょ!なんのための予約なんだよ!とせっかちなので。
注意点にもなるんですが、案内があまり親切ではない(特に書類整理の係の方)でしたのでお気をつけください。
説明がわからないので質問したのですが、こちらでは一切お答えできません。エージェントに確認してくださいとして追い返されそうになりました。強気で行けば大丈夫でした。
皆様のVISAが無事発行されます様に!