この記事は、イギリスに渡航したあとにやるべき事をまとめていきます。期限があるものもあるので速やかに行って早めに生活基盤を整えましょう!
他のサイトを見ると「その順番だと、口座必要だからその順番は現実的ではなかった」ことがありました。会社や個人の事情にもよると思いますが以下は、現実的な手順でしたのでご紹介します。重要な順番も考慮し説明します!
全体の流れ (私の場合)
以下では、イギリスに渡英してから住宅が決まるまでの大まかな流れになります。入居後に行う手続きについては別記事で説明します。
物件契約するまでの間は、仮の住まいに住むことになると思います。空港から宿泊所まで異動し、まずは仮の住まい・拠点に荷物を運びます。
この後の手続でも必要にもなる滞在証明です。多くの場合はPost Officeでピックアップします。ビザ発行を知らせる手紙に場所の記載があります。
銀行口座がないと、給与振り込みや大手キャリアのSIMの購入等できません。格安SIMであれば銀行口座はなくても利用はできます。
銀行口座からの引き落としが必要なため、口座開設後に行います
Step5としましたが、実際は並行しておこなうことになると思います。
外国に3か月以上滞在する日本人は「在留届」を提出する必要があります。
NHS医療を受ける際に必要なNHS番号はGP登録によって付与されますので、イギリス赴任後はGP登録をしておきましょう。
無事物件契約・引っ越しができたらいよいよ生活開始です。この後の必要な手続きは別記事でご紹介します。
ホテル・サービスアパートメントへ宿泊手続き
空港に到着したら、荷物をピックアップして予約したホテルやサービスアパートメントに移動します。移動の方法は場所や会社にもよるかもしれませんが、今後使うOyster Cardは購入しておいてもよいでしょう!
なお、私はBooking.comで宿泊先を予約して、Booking.comの宿泊オプションで提供されるタクシーサービス(有料)を使いました。少し値が張りますが、会社への申請の関係で宿泊先と同じBooking.comのほうが手間が少ないので利用しましたが他にも電車や流しのタクシー等の手段もあります。以下の記事を参考にしてみてください。
BRPカードの受取り
BRPはイギリスでの滞在証明になるものですのでとても重要です。証明書という性質だけではなく、
- 銀行口座開設
- 不動産契約
など今後あらゆるところで必要となるものですので速やかにピックアップしましょう。ビザ申請センターから送られてくるUKVIレターに詳細が記載しているので参考にしてください。
2022年11月記)銀行口座開設の際にはBRPカードは不要でした。会社から雇用を証明するカンパニーヘッドレターがあれば、BRPカードは不要とのことでしたが銀行(の支店)や時期によって異なるのでBRPカードは持参したほうが良いでしょう。
銀行口座開設 & クレカ/デビットカード発行
銀行口座がないと、給与振り込みや大手キャリアのSIMの購入等できません。銀行口座開設にはBRPカードが必要です。と言われていたのですが、2022年11月時点では銀行口座開設の際にはBRPカードは不要でした。
会社から雇用を証明するカンパニーヘッドレターがあれば、BRPカードは不要とのことでしたが銀行(の支店)や時期によって異なるのでBRPカードは持参したほうが良いでしょう。
会社によって利用する銀行が異なったり、銀行によっては必要な書類が違ったりします。
以前は、直接銀行に行って口座開設の手続きを開始するのですが、最近は事前に申し込みがWebで必要ですので手続きの予約をしてから向かってください。
なお、銀行口座開設にはイギリスの住所が必要となります。この住所をどうするかについては、会社ごとに結構異なるようですので会社に確認してください。
SIM・スマホの契約
月額料金支払いは銀行口座からの引き落としとなるため、口座開設ができていない場合は契約できませんので、銀行口座を先に開設しておきます。
なお、それまでの間は「Pay as you go」というプリペイドタイプを使い、その後に契約をするというのが一般です。
私が日本で購入したタイプはこちらです。
イギリスでどの会社のSIMに申し込みすればよいかはこちらで記事を記載しています。
物件探し(Viewing〜契約)
物件探しは渡英前から検討されていると思いますが、イギリスに来て様々な手続きと平行して行うことになるかと思います。少なくとも上に上げた手続きは絶対に必要なものですので最優先で行うべきかと思います。
在留届の提出
外国に3か月以上滞在する日本人は「在留届」を提出する必要があります。
これは旅券法第16条によって定められている義務になりますので、漏れなく実施しましょう。
現地の安全情報や生活のために必要な情報が、大使館・総領事館からメールで配信されます。
在留届はオンライン申請が可能ですので、登録は簡単です。
イギリス医療 GP(NHS)登録
イギリスではNHS(National Health Service)と呼ばれる国民保健サービスを通じて医療が提供されます。NHS医療はなんと原則無料です。
NHS医療を受ける際に必要なNHS番号はGP登録によって付与されますので、イギリス赴任後はGP登録をしておきましょう。
GPは”General Practitioner”の略で、よく「かかりつけ医」と訳されています。
イギリスでは基本的にどんな症状であっても、まずGPに行って診てもらう必要があります。その後、必要に応じてGPが専門医へと紹介してくれる仕組みです。
日本だと、症状に応じて自分で診療科を選び専門医に診てもらいますよね。
しかしイギリスは全部GPです。
このGPの性質上、一般的には自宅近くの病院をGPとして登録します。
原則無料のNHS医療ですが、一方で「待ち時間が長い」・「予約が取りにくい」などのデメリットもあります。
そのため駐在員は、よりスムーズに診察を受けられ、かつ日本語でやり取り可能な日系のプライベートクリニックを利用する事が多いです。プライベート医療なので医療費はもちろん発生します。しかし会社が医療補助制度を導入しているケースが多く、その場合の実質的な負担は少ないです。
普段プライベート医療を使うなら、GP登録が不要と思われるかもしれません。ですが、必ず登録しておきましょう。
なぜなら救急医療は基本的にNHSでしか提供されないからです。
プライベートクリニックは救急外来などには対応していません。
もしも救急医療を受ける必要が生じたときに、NHS番号がないとスムーズに医療を受けられない可能性がありますので、必ずGP登録しておくことをおすすめします。
特に小さなお子さん連れの家庭の場合は、子供の怪我など万が一の時に備えてしっかりGP登録をしておきましょう。
まとめ
物件入居前までに済ませておきたい手続きについて記載しました。入居後も、インターネットの整備やTV受信料の支払い等の手続きがあるので、そちらは別途紹介します