単語帳や覚え方、長文の読み方など個別の情報については書籍やネットにあふれていますが、英語学習の全体像について体系的に触れているものはあまり多くありません。
本ページでは英語学習理論を、英語学習の全体像を見ながらお話します。基礎とタイトルにありませんが、対象者は上級者も含みます。
早速英語学習の全体像を見ていきましょう!
対象者
すべての英語学習者。上級者(TOEIC900 over)でも正しく学習できていない人が多いのが実情です。
英語学習の全体像
上の図を見ながら、英語学習が一体どのようなものから成っており、どのような流れで進んでいくかを理解していきましょう
英語学習の流れ
全体像の図を見てわかる通り、英語学習は大きく分けて2つのフェーズに分かれています。「基礎づくり」と「運用学習」です。
今まで教えてきた日本人の英語学習者は、基礎の中の単語だけにフォーカスしていたり、基礎ができていない状態で長文を読んだりと理論・順序だてられた学習をしていないことがほとんどです。
基礎を行って、運用に進むという流れは概ね正しいですが、上級者であっても基礎と運用を常に行ったり来たりといった学習が正しい理論になります。
それではこの英語の基礎づくりと運用学習のフェーズでは、一体何を学習することになるのか。一つ一つ詳しく理解していきましょう
英語の基礎づくり (Basics)
英語の基礎は以下の3つを行います
- 単語(熟語、句動詞、コロケーション含む)
- 文法
- 発音
単語は一生終わらない学習なので、ここでいう基礎はわかりやすく言えばTOEIC600-700くらいであれば抑えておくべきレベルの単語だと理解してください。単語がわからないとそもそも、理解ができないのですがここでは最低限という意味です。
次に文法です。言語(英語)は、構成要素の単語が文法というルールに従って並んでいます。日本語でも同様で、我々は文法を意識することなく利用できていますが、ルールがそもそもなければ学習することも、相手が理解することもできません。
そして、文法は高校基礎の文法ルールさえわかれば大丈夫です。分厚い文法書には、聞き慣れない用語やその用例の利用頻度が低いものも沢山あります。
そして、「発音」です。これまでは文字だった英文が、「発音」のルールによって音に変換され、そのおかげで聞こえたり、話したりできるようになります。
以上の3つの基礎さえわかれば、理論的に英語を使いこなすことができるはずです。しかし、受験勉強のように授業を受けているだけでは問題が解けないように上の3つの基礎を学んでも使いこなすようにはなりません。それには、次の運用学習が必要です。
英語の運用学習
一言で言えば、アウトプットと言われる学習ですがここで言う運用は「アクティブ・ラーニング」「アクティブ・アウトプット」というものになります。
その意味では、運用学習では以下の4つについて勉強することになります。
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
様々な勉強法があるため色々と混乱しがちなのですが、結局、どの勉強でも英語の基礎で培った知識を実際に使えるようにするだけです。
そして、この運用学習は英語の基礎を使えるようにする勉強なので、英語の基礎づくりができていない状態では、効果が最大化することはありません。
単語も文法も知らないでとにかく読んでも読めるようにはなりませんし、発音知識がない状態でいくら聞いても聞き取れるようにはなりません。
基礎作りから運用学習の流れを意識して学習を進める必要があります。
具体的な学習方法
ここまでで英語学習の流れと、各フェーズでの学習の概要について説明してきました。
しかし、実際に効果的な英語学習を実施するには、これらの基礎・運用学習についてさらに深く掘り下げ、理解する必要があります。例えば、「単語」を例にあげれば、単語は何を、どうやって、どのくらい学習する必要があるか等です。
書籍やYoutubeでも「単語の覚え方」のようなキャッチなータイトルのものがありますが、それは英語学習全体像の中の、「単語」のしかも「覚え方」だけにフォーカスしているものになります。
「覚え方」自体は否定しませんが、全体像を掴まないまま学習をすすめると、「単語の覚え方」マニア(所謂、ノウハウコレクター)になってしまい、本来の英語学習とは大きくそれてしまうことは容易に想像つくかと思います。
具体的な学習方法については、かなりのボリュームになるのでPDFにまとめて配布したいと思います。